マルチーズの性格は?きついと言われる理由としつけのコツを専門家が解説

「マルチーズの性格って実際どうなの?」「見た目は可愛いけど、性格がきついって本当?」そんな疑問や不安を抱えていませんか。この記事では、マルチーズの基本的な性格から、「きつい」と言われる理由、そしてその性格に合わせた適切なしつけのコツまで、専門家が分かりやすく解説します。この記事を読めば、マルチーズとの暮らしがより具体的にイメージでき、迎える前や飼育中の不安が解消されるはずです。あなたと愛犬が最高のパートナーになるためのお手伝いをします。

まずは結論!マルチーズの性格が一目でわかる早見表

マルチーズの性格を理解するには、まず全体像を掴むことが大切です。以下の表で、マルチーズの性格的な長所と、飼う上での注意点をまとめました。本来は愛情深く賢い犬種ですが、その賢さが裏目に出ることもあります。

項目 特徴
良い面 明るい、甘えん坊、賢い、飼い主に忠実、活発
注意点 わがまま、警戒心が強い、要求吠え、寂しがり屋

この表から分かるように、マルチーズは飼い主との深い絆を築ける素晴らしいパートナーです。しかし、接し方を間違えると、少々手のかかる性格になる可能性も秘めているのです。

マルチーズの5つの基本的な性格・特徴

ここでは、マルチーズが持つ基本的な5つの性格的特徴を詳しく解説します。愛犬の行動の背景を理解することで、より良い関係を築くヒントが見つかるはずです。

①:明るく愛情深い甘えん坊

マルチーズは、家族に対して非常に愛情深く、一緒に過ごすことを何よりも喜ぶ犬種です。 明るく陽気な性格で、その場の雰囲気をパッと明るくしてくれる存在と言えるでしょう。

飼い主のそばにいるのが大好きで、膝の上に乗ってきたり、後をついて回ったりと、常に愛情を表現してくれます。この甘えん坊な気質は、飼い主にとって大きな癒やしとなりますが、一方で過度な依存につながることもあるため、適度な距離感を保つことも大切です。

②:賢くしつけやすい

マルチーズは非常に賢く、物覚えが良いことも大きな特徴の一つです。 飼い主の指示を理解しようと努力するため、しつけやトレーニングは比較的スムーズに進むことが多いでしょう。

良いことと悪いことを区別する能力に長けており、褒められるとそれを記憶し、同じ行動を繰り返そうとします。この賢さを活かし、一貫性のあるルールで根気強く教えることで、トイレや基本的なコマンド(おすわり、まてなど)もすぐに覚えてくれるはずです。

③:活発で遊ぶのが大好き

その優雅な見た目とは裏腹に、マルチーズは非常に活発で遊び好きな性格をしています。 小さな体にはエネルギーが満ち溢れており、おもちゃで遊んだり、室内を駆け回ったりするのが大好きです。

毎日の散歩はもちろんのこと、室内でも知的な欲求を満たすような遊びを取り入れると、ストレス発散になり問題行動の予防にも繋がります。ボール遊びや引っ張りっこなど、飼い主とのコミュニケーションを兼ねた遊びの時間を積極的に作ってあげましょう。

④:飼い主に忠実で従順

マルチーズは、自分が心を許した飼い主に対して非常に忠実で、従順な態度を示します。 家族を守ろうという意識が強く、一途に愛情を注いでくれる健気さを持っています。

この忠誠心の高さから、飼い主の言葉や表情をよく観察し、喜んでもらおうと一生懸命に行動します。信頼関係がしっかりと築けていれば、飼い主のリーダーシップを認め、安心して指示に従ってくれる、とても頼もしいパートナーになるでしょう。

⑤:警戒心が強く少し怖がりな一面も

家族には深い愛情を示す一方で、見知らぬ人や物音に対しては強い警戒心を見せることがあります。 この警戒心は、元々愛玩犬として貴族に飼われ、外敵から身を守る必要がなかった歴史に由来するとも言われています。

そのため、インターホンの音や来客に対して、吠えて知らせようとすることがあります。怖がりな一面もあるため、無理に知らない人へ近づけるのではなく、子犬の頃から少しずつ社会に慣れさせ、安心できる環境だと教えてあげることが重要です。

【注意】マルチーズの性格が「きつい」「悪い」と言われる3つの理由と対策

「マルチーズは性格がきつい」という噂を聞いたことがあるかもしれません。しかし、それは生まれつきの性格ではなく、多くの場合、飼育環境や接し方が原因です。ここでは、その理由と具体的な対策を解説します。

①甘やかしすぎによる「わがまま」

マルチーズの性格がきついと言われる最大の理由は、その愛らしさゆえの「甘やかしすぎ」にあります。 賢い犬種であるため、「要求すれば何でも通る」と学習してしまうと、自己中心的でわがままな性格になってしまうのです。

例えば、食事の時間以外におやつをねだって吠え、飼い主がそれに応じていると、吠えれば要求が通ると覚えてしまいます。これがエスカレートすると、気に入らないことがあるたびに吠えたり、時には噛んだりするなどの問題行動に発展することがあります。

対策:子犬の頃から一貫したルールでしつけを行う

わがままを防ぐためには、家族全員でルールを統一し、一貫した態度で接することが何よりも重要です。 ダメなことはダメと、短い言葉で毅然と伝えましょう。

例えば、「人の食べ物は与えない」「要求吠えには応じない」といったルールを決めたら、例外を作らずに徹底します。可愛さについ甘やかしたくなる気持ちをぐっとこらえ、毅然とした態度で接することで、犬は飼い主をリーダーとして認め、落ち着いた性格に育ちます。

②社会化不足による「吠え癖・噛み癖」

子犬期にさまざまな経験をさせない「社会化不足」も、性格がきついと思われる原因になります。 社会化とは、子犬が人間社会のさまざまな刺激(人、他の犬、物音など)に慣れ、適応していく過程のことです。

この時期に経験が不足すると、見るもの聞くものすべてが恐怖の対象となり、過剰な警戒心から吠えたり、恐怖心から噛みついたりするようになります。特にマルチーズは警戒心が強めの犬種なので、社会化は非常に重要なプロセスと言えます。

対策:他の犬や人と触れ合う機会を積極的に作る

生後3ヶ月頃までの社会化期に、さまざまな経験をさせてあげることが効果的な対策です。 ワクチンプログラムが終わったら、積極的に散歩に連れ出し、他の犬や飼い主さんと挨拶させてみましょう。

最初は怖がるかもしれませんが、飼い主が楽しそうに接していれば、犬も「この人や犬は怖くないんだ」と学習します。パピークラスやしつけ教室に参加するのも良い方法です。安全な環境で社会性を身につけることで、落ち着いて行動できる犬に成長します。

③留守番が苦手なことによる「分離不安」

飼い主への愛情が深いあまり、一人でいることに極度の不安を感じる「分離不安」も問題行動の原因となります。 分離不安とは、飼い主と離れることで精神的に不安定になり、問題行動を起こす状態のことです。

留守番中にずっと吠え続けたり、家具を破壊したり、不適切な場所で排泄したりといった行動が見られます。これは飼い主への反抗ではなく、不安や寂しさからくる行動であり、マルチーズの甘えん坊な性格が強く影響しています。

対策:一人で過ごす時間に少しずつ慣れさせるトレーニングを行う

分離不安の対策としては、犬が一人で過ごすことに慣れさせ、留守番は怖くないと教えることが大切です。 まずは飼い主が同じ部屋にいる状態で、ケージやクレートで落ち着いて過ごす練習から始めましょう。

それができたら、短い時間だけ部屋を出てすぐ戻る、という練習を繰り返します。少しずつ時間を延ばしていくことで、「飼い主は必ず帰ってくる」と学習し、安心して留守番ができるようになります。外出前や帰宅時に過度に構いすぎないことも重要です。

オスとメスで性格に違いはある?

マルチーズの性格は個体差が大きいですが、性別による一般的な傾向も存在します。オスとメス、それぞれの特徴を知ることで、あなたのライフスタイルに合った子を見つけるヒントになるかもしれません。

オス:より甘えん坊で活発な傾向

一般的に、オスのマルチーズはメスよりも甘えん坊で、飼い主に対して積極的に愛情を表現する傾向があります。 遊び好きで活発な子が多く、いつまでも子犬のような無邪気さを持っているのが特徴です。

縄張り意識がメスより強く、マーキング(おしっこをかける行為)をすることがあります。去勢手術をすることで、これらの行動は軽減されることが多いです。飼い主とべったり一緒にいたい、アクティブに過ごしたいという方には、オスの方が向いているかもしれません。

メス:比較的おとなしくマイペース

一方、メスのマルチーズはオスに比べて自立しており、落ち着いていてマイペースな子が多いと言われています。 甘える時と一人で静かに過ごす時のメリハリがはっきりしているのが特徴です。

オスほど縄張り意識は強くありませんが、発情期(ヒート)には精神的に不安定になることがあります。避妊手術をすることで、望まない妊娠を防ぐとともに、乳腺腫瘍などの病気のリスクを減らすことができます。穏やかで落ち着いた関係を築きたい方には、メスがおすすめです。

性格に合わせたマルチーズの上手な飼い方・しつけのコツ

マルチーズの賢さや甘えん坊な性格を理解すれば、しつけは決して難しくありません。ここでは、彼らの性格的特徴を活かした、効果的なしつけのコツを4つご紹介します。

賢さを活かして褒めて伸ばす

マルチーズは非常に賢く、飼い主に褒められることが大好きなので、叱るよりも褒めて伸ばすしつけ方が非常に有効です。 良いことをした瞬間に、少し大げさなくらい褒めてあげましょう。

例えば、トイレが成功したらすぐに「すごいね!えらい!」と声をかけ、おやつをあげるなど、何が正解だったのかを分かりやすく伝えます。この成功体験を繰り返すことで、犬は自ら進んで正しい行動を取るようになり、しつけが楽しく進みます。

遊びを取り入れながら楽しくトレーニングする

活発で遊び好きな性格を活かし、トレーニングを「楽しい遊びの時間」にしてしまうのが成功のコツです。 単調な反復練習では、賢いマルチーズはすぐに飽きてしまいます。

「おすわり」や「まて」などの基本的なコマンドも、おもちゃを使いながら教えることで、集中力が持続しやすくなります。例えば、「おすわり」ができたらボールを投げてあげる、といった具合です。飼い主とのコミュニケーションが深まり、信頼関係の構築にも繋がります。

吠え癖には「無視」と「原因の除去」で対応する

警戒心からくる吠え癖には、冷静に対応することが重要です。 飼い主が慌てて「静かに!」と叱ると、犬は「飼い主も一緒に騒いでくれている」と勘違いし、余計に吠えることがあります。

インターホンの音に吠える場合は、吠えている間は徹底的に無視を貫きましょう。そして、吠えやんだ瞬間に「静かね、いい子」と褒めてあげます。また、窓の外の人影に吠えるのであれば、カーテンを閉めて見えなくするなど、吠える原因そのものを取り除いてあげることも効果的です。

トイレトレーニングは根気強く教える

マルチーズのトイレトレーニングでは、失敗しても決して叱らず、成功を根気強く待つ姿勢が大切です。 叱られると、犬は「排泄すること自体が悪いことだ」と勘違いし、隠れて粗相をする原因になります。

犬がそわそわし始めるなど、トイレのサインを見せたら、すぐにトイレサークルへ誘導しましょう。そして、成功したら思いっきり褒めてあげます。もし失敗しても黙って片付け、臭いが残らないようにしっかりと消臭することが、次の成功への近道です。

マルチーズが快適に過ごすために注意したい3つのこと

マルチーズの愛らしい性格を健やかに育むためには、心だけでなく体の健康管理も欠かせません。ここでは、マルチーズと暮らす上で特に注意したい3つのポイントを解説します。

①骨折や膝蓋骨脱臼(パテラ)に注意した環境作り

滑りやすいフローリングは、マルチーズの華奢な足腰にとって非常に危険です。 膝のお皿が外れてしまう「膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)」、通称「パテラ」は、マルチーズのような小型犬に非常に多い病気です。

つるつると滑る床は、人間がスケートリンクを歩くようなもので、膝に不自然な力がかかってしまいます。カーペットやコルクマットを敷いて滑らないようにするだけで、脱臼や骨折のリスクを大幅に減らすことができます。また、ソファなどからの飛び降りも避けるようにしましょう。

②定期的なブラッシングやトリミング

マルチーズの美しく白い被毛は、定期的なお手入れをしないと毛玉だらけになってしまいます。 シングルコートで抜け毛は少ないですが、毛が細く絡まりやすいため、毎日のブラッシングが欠かせません。

毛玉を放置すると、皮膚が引っ張られて痛みが出たり、蒸れて皮膚炎の原因になったりします。目や口周りの毛は汚れやすいため、こまめに拭いて清潔に保ちましょう。また、月に一度はトリミングサロンでカットしてもらい、全身をきれいに保つことが健康維持にも繋がります。

③低血糖症を起こさせないための食事管理

マルチーズ、特に子犬は、空腹状態が続くと「低血糖症」を起こしやすい犬種です。 低血糖症とは、血液中の糖分濃度が異常に低下し、元気がなくなったり、ぐったりしたりする危険な状態です。ひどい場合はけいれんを起こすこともあります。

これを防ぐためには、食事を長時間抜かないことが最も重要です。特に子犬の間は、1日の食事を3〜4回に分けて与え、空腹の時間を作らないように工夫しましょう。食が細い子や、元気がなく食欲がない時は、すぐに動物病院に相談してください。

マルチーズの性格に関するよくある質問

ここでは、マルチーズの性格について飼い主さんからよく寄せられる質問にお答えします。疑問を解消し、安心してマルチーズとの生活をスタートさせましょう。

初心者でも飼いやすい犬種ですか?

はい、マルチーズは基本的なしつけをきちんと行えば、初心者の方でも非常に飼いやすい犬種です。 賢くて物覚えが良く、体のサイズも小さいため、都市部の住宅環境にも適しています。ただし、甘やかしすぎるとわがままになりやすい点と、被毛のお手入れが毎日必要である点は理解しておく必要があります。愛情を持って根気強く向き合える方であれば、最高のパートナーになるでしょう。

他の犬やペットと一緒に飼うことはできますか?

子犬の頃からの社会化がきちんとできていれば、他の犬やペットとも仲良く暮らせる可能性は高いです。 元々社交的な性格なので、相手との相性が良ければ問題なく受け入れます。ただし、警戒心が強い一面もあるため、新しいペットを迎える際は、最初はケージ越しに会わせるなど、ゆっくりと時間をかけて慣れさせることが重要です。先住犬を優先し、嫉妬させないような配慮も大切になります。

子供がいる家庭でもうまくやっていけますか?

マルチーズは遊び好きで人懐っこいため、子供の良い遊び相手になることができます。 ただし、体が小さく骨が華奢であるため、子供の乱暴な扱いは大きな怪我につながる危険があります。犬が嫌がっているサイン(唸る、逃げるなど)を見逃さないよう、大人が必ず見守るようにしてください。「犬はぬいぐるみではない」ということをお子さんによく教え、お互いが安全に過ごせるルール作りが不可欠です。

留守番させても大丈夫ですか?

はい、適切なトレーニングを行えば、マルチーズでも上手にお留守番ができるようになります。 甘えん坊な性格から分離不安になりやすい傾向があるため、子犬の頃から一人で静かに過ごす練習を少しずつ行うことが大切です。いきなり長時間の留守番をさせるのではなく、短い時間から始めて徐々に慣れさせていきましょう。飼い主が必ず帰ってくることを学習すれば、落ち着いて待つことができます。

まとめ:マルチーズの性格を正しく理解し、最高のパートナーになろう

マルチーズは、明るく甘えん坊で賢い、素晴らしい家庭犬です。 「性格がきつい」と言われることがありますが、それは多くの場合、その可愛さゆえに甘やかしてしまったり、社会化が不足したりといった後天的な要因によるものです。

彼らの基本的な性格を深く理解し、子犬の頃から一貫したルールで愛情を持って接することで、問題行動は十分に防ぐことができます。賢さを活かして褒めて伸ばすしつけを行い、活発な性質を満たすためにたくさん遊んであげましょう。そうすれば、マルチーズはあなたの人生を豊かにしてくれる、かけがえのないパートナーになってくれるはずです。

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カテゴリー: Karutaku