犬が爪を噛むのはなぜ?考えられる10の原因と今すぐできる対処法を徹底解説

愛犬が自分の爪を噛む姿を見て、「どうしてだろう?」「どこか痛いのかな?」と心配になっていませんか。その行動、実は単なる癖ではなく、痛みやストレス、病気のサインかもしれません。

この記事では、犬が爪を噛む行動に隠された10の原因を徹底解説します。ご家庭でできる原因の見つけ方から、今日から始められる具体的な対処法、そして動物病院へ連れて行くべき危険なサインまで詳しくご紹介。愛犬の行動の理由を理解し、不安を安心に変えましょう。

まずはチェックリストで確認!あなたの愛犬はどのタイプ?

犬が爪を噛む原因は一つとは限りません。原因を特定する第一歩として、まずは簡単なチェックリストを使ってみましょう。愛犬の行動が、身体的な問題から来ているのか、それとも心の問題が関係しているのか、大まかな傾向を把握することで、その後の対策が立てやすくなります。どちらか一方だけでなく、両方に当てはまることもありますので、じっくり観察しながらチェックしてみてください。

身体的なトラブルが隠れているかも?フィジカルチェックリスト

もし以下の項目に多く当てはまるなら、痛みやかゆみなど、身体的な不調が原因で爪を噛んでいる可能性が高いです。

犬は言葉で不調を訴えられないため、行動でサインを示します。特に足先はデリケートな部分であり、わずかな違和感でも気にして噛んでしまうことがあります。

  • 特定の足や指だけを執拗に舐めたり噛んだりしている
  • 歩き方がぎこちない、または足を引きずっている
  • 爪が明らかに伸びすぎている、または巻いている
  • 爪が割れていたり、根元から出血したりしている
  • 指の間や肉球が赤く腫れている
  • 体の他の部分も頻繁に掻いたり舐めたりしている

これらのサインは、怪我や皮膚病の可能性があります。チェックが多い場合は、足先を優しく触って確認し、異常があれば早めに動物病院を受診しましょう。

心のサインを見逃さないで!メンタルチェックリスト

こちらのチェック項目に多く心当たりがある場合、ストレスや退屈といった心の問題が爪を噛む行動に繋がっているかもしれません。

犬も人間と同じように、精神的なストレスを感じると、それを紛わすための行動をとることがあります。これを「転位行動(てんいこうどう)」と呼び、爪を噛む行動もその一つです。

  • 家族と過ごす時間や散歩の時間が最近減った
  • 長時間ひとりで留守番することが多い
  • 引っ越しや家族構成の変化など、最近生活環境が変わった
  • 雷や花火など、大きな音が苦手
  • 飼い主の気を引くような行動(わざと物を落とすなど)が多い
  • おもちゃで遊ぶ機会が少ない

これらの項目は、犬が不安や退屈を感じているサインです。愛犬との関わり方や生活環境を見直すことで、心の安定を取り戻せる場合があります。

【原因は1つじゃない】犬が爪を噛む代表的な理由

チェックリストで大まかな原因の方向性が見えたところで、さらに詳しく犬が爪を噛む具体的な理由を掘り下げていきましょう。原因は一つだけでなく、複数が絡み合っていることも少なくありません。愛犬の行動と照らし合わせながら、どの可能性が高いか考えてみてください。原因を正しく理解することが、的確な対処への一番の近道となります。

①爪が伸びすぎ・割れているなど爪自体の問題

犬が爪を噛む最も一般的で分かりやすい原因が、爪の伸びすぎや割れといった爪自体のトラブルです。

人間も爪が伸びすぎると不快に感じるように、犬も爪が伸びすぎると歩きにくさを感じたり、カーペットなどに引っかけてしまったりします。

フローリングの床を歩くときに「カチャカチャ」という音がしたら、爪が伸びすぎているサインです。また、どこかに引っかけて爪が割れたり、欠けたりすると、その違和感から気にして噛んでしまいます。定期的な爪のチェックとケアが、この問題を解決する最もシンプルで効果的な方法と言えるでしょう。

②怪我や炎症、異物が刺さっている痛み

散歩中にガラス片を踏んだり、指の間に植物のトゲが刺さったりして、痛みから爪や指先を噛むことがあります。

犬は痛みや違和感のある場所を自分で治そうとして、舐めたり噛んだりする習性を持っています。一見何ともないように見えても、指の間に小さな傷があったり、肉球に炎症が起きていたりするかもしれません。

特に、特定の足だけを執拗に気にする場合は、その場所に何か問題が起きている可能性が非常に高いです。散歩から帰った際には、足を拭くと同時に、指の間や肉球に異常がないか優しく触って確認する習慣をつけると、トラブルの早期発見に繋がります。

③アレルギーや皮膚病によるかゆみ

アレルギー性皮膚炎や細菌・真菌(カビ)の感染による皮膚病が、強いかゆみを引き起こし、爪や指を噛む原因になることがあります。

特に指の間は蒸れやすく、細菌やマラセチアという真菌が繁殖しやすい場所です。かゆみが我慢できずに、噛むことで皮膚を傷つけ、さらに症状を悪化させるという悪循環に陥ることも少なくありません。

食物アレルギーやノミアレルギー、アトピー性皮膚炎などが原因の場合、足先だけでなく耳や脇、お腹などにも赤みやかゆみが出ることが多いです。足先だけを噛むのではなく、全身を痒がっている様子が見られたら、アレルギーや皮膚病を疑い獣医師に相談しましょう。

④ストレスや不安、分離不安のサイン

環境の変化や運動不足、飼い主とのコミュニケーション不足などが原因で、犬はストレスや不安を感じ、それを紛わすために爪を噛むことがあります。

これは「常同障害(じょうどうしょうがい)」と呼ばれる、同じ行動を繰り返す心の病気の一種に発展することもあります。特に、飼い主から離れることに極度の不安を感じる「分離不安」の犬は、留守番中に自分の手足を噛み続けてしまうことがあります。

分離不安とは、飼い主など愛着のある対象から離れることで、犬が過剰なストレスや不安を感じてしまう状態のことです。つまり、「飼い主さんがいないと寂しくてパニックになってしまう心の状態」と考えると分かりやすいでしょう。爪噛みの他に、無駄吠えや破壊行動が見られる場合は、この可能性が考えられます。

⑤退屈しのぎや暇つぶし

特にエネルギーに満ち溢れた若い犬や、知的好奇心が高い犬種では、単純に「退屈」が原因で爪を噛むことがあります。

運動や遊びの時間が足りず、有り余ったエネルギーの発散方法が見つからないと、手近にある自分の体をいじって暇つぶしを始めてしまうのです。

人間が手持ち無沙汰な時に、つい髪の毛をいじったり貧乏ゆすりをしたりするのに似ています。これは一見、問題ないように思えるかもしれませんが、この行動が癖になってしまうと、やめさせるのが難しくなることもあります。愛犬が退屈しないような工夫をしてあげることが大切です。

⑥飼い主の気を引きたい「かまってアピール」

犬は非常に賢い動物で、「爪を噛むと飼い主さんが心配して注目してくれる」と学習することがあります。

一度、爪を噛んだ時に飼い主が「どうしたの?」と駆け寄ってきたり、優しく声をかけたりした経験があると、犬は「この行動をすれば構ってもらえる」と覚えてしまいます。

これがエスカレートすると、飼い主が見ている時だけわざと爪を噛むような行動をとるようになります。もちろん、本当にどこか不調がある可能性も否定できませんが、他の原因に心当たりがなく、飼い主の気を引くようなタイミングで行動が見られる場合は、この「学習による行動」を疑ってみてもよいでしょう。

⑦子犬特有の歯の生え変わりによる違和感

生後4ヶ月から半年頃の子犬が爪を噛んでいる場合、歯の生え変わりによる口内のかゆみや違和感が原因かもしれません。

この時期の子犬は、歯茎がむずがゆくなるため、家具やスリッパなど、手当たり次第に色々なものを噛んでしまいます。その対象が、たまたま自分の爪や足先になることがあるのです。

これは成長過程における一時的な行動であることがほとんどで、永久歯が生えそろえば自然におさまることが多いです。ただし、噛むおもちゃなどを十分に与えて、人の手や自分の体を噛むことが癖にならないように導いてあげることが重要です。この時期の経験が、将来の噛み癖に影響を与えることもあります。

⑧過去のトラウマや学習による癖

過去に爪切りで痛い思いをした経験があったり、保護犬で過去に足に怪我をしていたりする場合、それがトラウマとなって爪を過剰に気にする癖がつくことがあります。

犬にとって足先は非常に敏感な部分であり、一度でも強い痛みや恐怖を経験すると、その記憶が長く残ってしまうことがあります。

また、特に原因が見当たらないのに爪を噛む行動がやめられない場合、それは幼い頃からの単純な「癖」として定着してしまっている可能性も考えられます。一度定着した癖を完全になくすのは根気が必要ですが、他の行動に興味を向けさせることで、頻度を減らしていくことは可能です。

こんなサインは要注意!すぐに動物病院へ行くべき危険な症状

犬の爪を噛む行動の多くは、ご家庭でのケアや環境の見直しで改善が期待できます。しかし、中には病気や大きな怪我が隠れている緊急性の高いケースも存在します。これからご紹介するようなサインが見られた場合は、様子を見ずに、できるだけ早く動物病院を受診してください。早期発見・早期治療が、愛犬の健康を守る鍵となります。

特定の足だけを執拗に噛み続けている

他の足には目もくれず、一本の足や指だけを集中的に、我を忘れたように噛み続ける場合は、その場所に強い痛みや違和感があるサインです。

単なる癖や退屈であれば、色々な場所を気にするはずです。しかし、一つの箇所に異常な執着を見せるのは、そこに骨折や脱臼、関節炎、あるいは腫瘍といった深刻な問題が潜んでいる可能性があるからです。

例えば、散歩から帰ってきてから急に右の前足だけを気にし始めた、というような場合は特に注意が必要です。犬が「ここが痛いんだ」と必死に伝えようとしているサインかもしれません。迷わず獣医師の診察を受け、原因を特定してもらいましょう。

出血や化膿、ひどい赤みが見られる

爪の根元や指の間から出血していたり、黄色い膿が出ていたり、皮膚がパンパンに腫れてひどく赤くなっている場合は、感染症を起こしている可能性が高いです。

爪を噛み続けることでできた小さな傷口から細菌が侵入し、炎症が悪化してしまった状態と考えられます。これは「指間炎(しかんえん)」と呼ばれる皮膚病で、強い痛みを伴います。

指間炎とは、指と指の間の皮膚に炎症が起きる病気です。イメージとしては、人間の「あかぎれ」や「しもやけ」がひどくなった状態に近いかもしれません。放置すると炎症がどんどん広がり、治療が長引く原因になります。抗生剤や消毒薬による治療が必要ですので、すぐに病院へ連れて行きましょう。

足を引きずる、触られるのを嫌がる

爪を噛む行動とあわせて、歩くときに足を引きずったり、特定の足をかばうように歩いたりする場合は、明らかな痛みのサインです。

また、普段は喜んで触らせてくれる足を、飼い主が触ろうとした瞬間に「キャン!」と鳴いて嫌がる場合も、強い痛みがある証拠です。これらの行動は、捻挫や骨折、靭帯の損傷といった整形外科的な疾患が隠れていることを強く示唆します。

犬は本能的に痛みを隠そうとする動物ですが、それでも行動に変化が現れるというのは、よほど我慢できない痛みがあるということです。無理に触ろうとせず、できるだけ早く動物病院でレントゲン検査などを含めた詳しい診察を受けることを強くお勧めします。

元気や食欲がなく、ぐったりしている

爪を噛むだけでなく、普段と比べて明らかに元気がない、大好きなおやつを食べない、ぐったりして寝てばかりいる、といった全身的な症状が見られる場合は特に注意が必要です。

足先の問題だけでなく、内臓の病気や感染症など、体全体に関わる深刻な問題が原因で体調を崩し、その不快感から爪を噛む行動に繋がっている可能性があります。

例えば、何らかの病気で体に痛みやだるさがあると、犬はそのストレスを発散させるために身近な自分の体を噛んでしまうことがあります。爪を噛むという一つの行動だけでなく、食欲、元気、排泄の状態など、愛犬の全身状態を総合的に見て、いつもと違うと感じたらすぐに獣医師に相談してください。

今日からできる!原因別の爪噛み対処法と予防策

愛犬が爪を噛む原因に見当がついたら、次はいよいよ具体的な対処法のステップです。原因が違えば、もちろん効果的なアプローチも変わってきます。ここでは、ご家庭で今日からすぐに実践できる対処法と、爪噛みを未然に防ぐための予防策を原因別にご紹介します。愛犬のタイプに合わせて、最適なケアを選んであげてください。根気強く続けることが大切です。

①爪のケア:正しい爪切りの頻度と方法

爪の伸びすぎや割れが原因の場合、最も直接的で効果的な対処法は、定期的で正しい爪切りです。

爪が適切な長さに保たれていれば、違和感から爪を噛むことはなくなります。多くの犬にとって爪切りは苦手なものですが、正しい方法で行い、少しずつ慣らしていくことが大切です。

  • 頻度の目安:月に1〜2回が理想です。フローリングを歩く音がしなくなったらOKのサイン。
  • 正しい方法:血管を切らないよう、爪の先端から少しずつ切ります。黒い爪で血管が見えない場合は特に慎重に行いましょう。
  • ご褒美を活用:爪切りが終わったら、大好きなおやつをあげて「爪切り=良いことがある」と教えてあげましょう。
  • 無理は禁物:もし飼い主が爪切りをすることに不安があったり、犬がひどく暴れたりする場合は、無理せず動物病院やトリミングサロンにお願いするのが最善です。

②ストレスケア:散歩・遊び・環境の見直しで心を満たす

ストレスや不安が原因で爪を噛んでいる場合、愛犬の心を満たしてあげることが何よりの解決策になります。

運動不足やコミュニケーション不足は、犬にとって大きなストレス源です。日々の生活の中で、愛犬が心から満足できる時間を作ってあげましょう。

  • 散歩の質を高める:いつものコースをただ歩くだけでなく、時には公園で思い切り走らせたり、匂い嗅ぎを十分にさせてあげたりと、散歩にメリハリをつけましょう。
  • 室内での遊び:引っ張り合いっこやボール遊びなど、飼い主と一緒に楽しめる遊びの時間を1日に5分でも良いので作りましょう。
  • 安心できる場所の提供:静かで落ち着ける自分だけの寝床(クレートやベッド)を用意してあげることも、犬の安心感に繋がります。

③退屈させない工夫:知育トイやノーズワークの活用

退屈しのぎで爪を噛んでしまう犬には、頭と体を使って楽しめる遊びを取り入れ、暇な時間を作らない工夫が効果的です。

犬は本来、自分で考えて問題を解決することに喜びを感じる動物です。その本能を満たしてあげることで、爪噛みのような問題行動を減らすことができます。

  • 知育トイ:おやつを隠せるパズルのようなおもちゃです。どうすればおやつが取れるか、犬が自分で考えて行動するよう促します。留守番の時に入れておくと、退屈を紛わすのに役立ちます。
  • ノーズワーク:嗅覚を使っておやつやフードを探させるゲームです。部屋の中におやつを隠して「探せ!」の合図で探させるだけで、犬は夢中になります。特別な道具がなくても始められる手軽な遊びです。

④アレルギー・皮膚病対策:食事内容の見直しと獣医師への相談

アレルギーや皮膚病が疑われる場合は、自己判断で対処せず、必ず獣医師の診断を仰ぐことが大前提です。

その上で、家庭でできるサポートとして食事内容の見直しや生活環境の改善が重要になります。獣医師と相談しながら、愛犬に合った対策を進めていきましょう。

  • 食事の見直し:獣医師の指導のもと、アレルギーの原因となっている食材(アレルゲン)を含まない療法食や、皮膚の健康をサポートする成分(オメガ3脂肪酸など)が配合されたフードに切り替えることを検討します。
  • 清潔な環境:ハウスやベッドをこまめに掃除・洗濯し、アレルギーの原因となるハウスダストやノミ・ダニを防ぎましょう。
  • 適切なシャンプー:獣医師に処方された薬用シャンプーを使い、皮膚を清潔に保つことも症状の緩和に繋がります。

⑤しつけ・トレーニング:噛む以外の行動を褒めて教える

飼い主の気を引くためや、癖で爪を噛んでしまっている場合は、噛む行動そのものではなく、「噛んでいない時」に注目して褒めてあげることが大切です。

「やめなさい!」と叱ると、かえって注目されたと勘違いし、行動を強化してしまう可能性があります。根気強いトレーニングで、噛む以外の行動を教えていきましょう。

  • 無視と代替案:爪を噛み始めたら、叱らずに静かにその場を離れるか、おもちゃなどを差し出して興味をそらします。「爪を噛んでも構ってもらえない」「おもちゃで遊べば構ってもらえる」と学習させます。
  • コマンドを教える:「おすわり」や「ふせ」など、何か指示に従うことを教え、爪を噛みそうになったらコマンドを出して行動を切り替えさせます。うまくできたらたくさん褒めてあげましょう。

⑥やってはいけないNG対応:大声で叱るのは逆効果

愛犬が爪を噛んでいる時、驚かせようとして大きな声で叱ったり、体罰を与えたりすることは絶対にやめてください。

このような対応は、犬に恐怖心や不安を与えるだけで、根本的な解決には繋がりません。むしろ、飼い主との信頼関係を損ない、ストレスを増大させてしまうことで、さらに爪を噛む行動が悪化する可能性があります。

また、原因が痛みや痒みだった場合、叱られることで犬は「不調を訴えると嫌なことが起こる」と学習し、症状を隠すようになってしまうかもしれません。そうなると、病気の発見が遅れる危険性もあります。原因が何であれ、罰を与えるのではなく、なぜその行動をとるのかを理解しようと努める姿勢が最も重要です。

犬の爪を噛む行動に関するよくある質問

ここでは、飼い主さんから特によく寄せられる、犬の爪噛みに関する質問とその回答をQ&A形式でまとめました。多くの飼い主さんが同じような疑問や不安を抱えています。あなたの疑問も、ここで解決するかもしれませんので、ぜひ参考にしてください。

Q. 子犬が爪を噛むのは普通のことですか?

A. はい、多くの場合、子犬の爪噛みは成長過程で見られる一時的な行動です。

特に生後4ヶ月から半年頃は、乳歯から永久歯へと歯が生え変わる時期にあたります。この時、歯茎がむずがゆくなるため、その違和感を解消しようとして、手近にあるおもちゃや家具、そして自分の爪や足を噛んでしまいます。

ほとんどの場合、歯が生えそろえば自然とこの行動はおさまります。ただし、子犬のうちに「噛むこと」が癖にならないよう、噛んでも良いおもちゃを十分に与え、人の手足や自分の体を噛んだら、おもちゃに興味をそらすように導いてあげることが大切です。

Q. 前足(後ろ足)だけなど特定の足の爪ばかり噛むのはなぜですか?

A. 特定の足だけを執拗に噛む場合、その場所に何らかの身体的なトラブルが起きている可能性が非常に高いと考えられます。

考えられる原因としては、爪が割れている、肉球にトゲが刺さっている、指の間に炎症が起きている(指間炎)、関節を痛めている、など様々です。利き足だからという単純な理由のことも稀にありますが、まずは痛みや痒みのサインと捉えるべきです。

まずはその足の指の間、肉球、爪をよく観察してみてください。赤み、腫れ、傷、出血などがないか確認し、もし異常が見られたり、犬が触られるのを極端に嫌がったりするようであれば、早めに動物病院を受診することをおすすめします。

Q. 老犬(シニア犬)になってから急に爪を噛むようになりましたが、なぜでしょうか?

A. 老犬が急に爪を噛み始めた場合、いくつかの原因が考えられます。

一つは、関節炎など加齢に伴う体の痛みです。痛みや違和感から、その部分を気にして噛むことがあります。また、視力や体力が低下することで散歩の時間が減り、退屈や不安から爪を噛むようになるケースもあります。

さらに、認知機能が低下し、自分の手足を異物と認識してしまったり、不安から同じ行動を繰り返したりすることも考えられます。いずれにせよ、シニア犬の場合は何らかの病気が隠れている可能性も高いため、「歳のせい」と片付けずに、一度かかりつけの獣医師に相談してみると安心です。

Q. 爪噛み防止用の苦いスプレーは効果がありますか?

A. 爪噛み防止スプレーは、一時的に行動を抑制する効果が期待できる場合がありますが、根本的な解決にはなりません。

これらのスプレーは、犬が嫌う苦味成分が含まれており、塗布した場所を噛まないように学習させるものです。しかし、これはあくまで対症療法であり、爪を噛む原因となっているストレスや身体的な不調が解消されなければ、スプレーを塗っていない他の場所を噛み始めたり、別の問題行動が現れたりする可能性があります。

もし使用する場合は、必ず原因を探る努力と並行して行いましょう。また、スプレーの成分が皮膚炎などを悪化させる可能性もゼロではありませんので、使用前に獣医師に相談することをおすすめします。

まとめ:爪噛みは愛犬からの大事なサイン。原因を見極め正しく対処しよう

犬が爪を噛む行動は、単なる癖で片付けてはいけない、痛みやかゆみ、ストレスといった言葉にできない愛犬からの重要なSOSサインです。

この記事では、爪の伸びすぎといった身近な問題から、分離不安のような心の問題、さらには病気の可能性まで、様々な原因とその対処法を解説してきました。まずは愛犬をじっくりと観察し、チェックリストなどを参考にしながら、なぜ爪を噛むのか、その背景にある原因を探ってあげることが全てのスタートになります。

ご家庭でのケアで改善できることも多いですが、もし判断に迷ったり、出血や強い痛みといった危険なサインが見られたりした場合は、決して自己判断せずに、かかりつけの動物病院に相談してください。専門家の力を借りることは、愛犬を守るための最善の選択です。この記事が、あなたの愛犬の小さなサインに気づき、健やかで幸せな毎日を取り戻すための一助となれば幸いです。

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カテゴリー: Karutaku